組合員の皆さまにおかれましては、日頃より農業共済事業
及び収入保険事業において、ご支援とご協力を賜り、厚く御礼
申し上げます。
昨年は、当組合におきまして、不祥事件が発生し、社会的、公共的な役割を担う農業共済組合として組合員、加入者の皆さまに多大なるご迷惑をおかけしましたことを、心よりお詫び申し上げます。
このたびの不祥事件を厳粛に受け止め、役職員一同猛省いたすとともに信頼回復に努め、今後はこのようなことのないよう、役職員のコンプライアンス意識を徹底し、再発防止に取り組んでまいります。
農業を取り巻く状況は、世界情勢の不安定化により、農業資材や燃料費、飼料・肥料等の高騰が続いています。また、気候変動により国内各地においても、台風や集中豪雨などの大きな自然災害が発生し、一段と厳しさを増しております。
昨年、組合管内では台風等による大きな被害は無かったものの、引受においては、農業の担い手不足や高齢化により廃業する農家が増え、園芸施設共済の加入棟数が例年に比べ減少しました。また、米の価格においては、記録的な猛暑などを背景に上昇し、水稲農家には嬉しい知らせとなりました。
収入保険においては、組合管内の加入者は1080 名（令和5 年度） で、青色申告者の3 割の方に加入いただきました。様々なリスクに対し補償をし、農業経営の安定に寄与することができました。また、管内5 市2 町と連携し、令和6 年度も収入保険加入者の保険料等が助成されることになりました。各市町の助成の内容は異なりますが、加入者の負担軽減に繋がるものと思っております。
令和7 年も地域の経営状況や保険ニーズを踏まえ、農業共済事業、収入保険事業の推進に積極的に取り組み、農業保険が農業経営の基幹的セーフティーネットとしての役割を十分に発揮できるよう努めてまいります。
結びに、令和7 年は「一から始める信頼回復」をスローガンに掲げ、初心に返りさらに皆さまの農業経営のサポートができるよう、役職員一同誠心誠意努めてまいります。皆さまのご繁栄を心よりご祈念申し上げ、挨拶とさせていただきます。
